こんにちは、産後セルフケアインストラクターの宮澤千尋(りんちゃん)です☺
産後ケア和光市教室7月コースは双子母をお迎えしての開催でした。
マドレボニータでは多胎児の母は産後3年以内の受講で受講料を補助・赤ちゃんが生後210日以内の場合はスタジオで一緒にお世話をしてくれる介助ボランティアがサポートに入る「産後ケアバトン制度」があります。
今回も双子ちゃんのうちの1人をお世話する介助ボランティアさんを迎えての1ヶ月間でした。
この中で感じること、学ぶことがとても多く、今日は第3週目の出来事をシェアさせていただきます。
雨足の強まる第3週目
梅雨は空けたはずなのにこの週は毎日雨。それでも小雨でよかった…と思っていたのですが、レッスン開始が近づくにつれて雨足はどんどん強くなっていました。
一足早く到着してくれる介助ボラさんÝちゃんと一緒に会場準備をしているところへ双子母Eちゃんからの着信。
雨の影響もあり駐車場がどこも満車で…
なんとかスタジオ近くの駐車場に空きを見つけて停めたけれど、雨足が強くて、これだけの距離でも双子を連れていくのが怖くて…今日は申し訳ないけれどお休みしようかなと思っています…。
駐車場が空いていない…開始時刻が近づいている…そんな焦りと不安もきっとあったと思います。それに加えて強まる雨足。手元には1人用の抱っこひも、目の前には双子の赤ちゃん。途方に暮れてしまう心境が痛いほど分かりました。
Eちゃんが本当に帰りたいと思っているならそれでも構わないけれど、もし、本当は参加したいなという気持ちなのだとしたら、駐車場までお迎えに行くよ?
それが、どうしても(迎えに来てもらうのは)申し訳ないという気持ちがあって…
うんうん。でも、申し訳ないことは全然なくて、Eちゃんが来てくれたら、わたしもYちゃんも嬉しいな。
しばらく迷われている様子でしたが、「それじゃあ…」と、お迎えSOSを出してくださいました。
駐車場で感じたこと-大変って思ってもいい-
※Eちゃんの許可をいただき、対話で話してくださった一部をそのまま置かせていただきます
本降りになった雨を見ながら、駐車場で呆然として…こんなに近くまで来たのに、何もできない無力感から、双子を産んで初めて、泣きそうになりました。
わたしは本当に人に頼るのが苦手で、上の子の時は赤ちゃんも1人だし、雨でも多少大変な時でも抱っこをして自分一人で何とかやってきました。
「大変」って口にすると、なんだか子どものせいにしてしまっているような気持ちもあって…。
本当に今日初めて、助けてって口にしました。
駐車場からそのまま帰るよりも、助けてもらって参加することを選択して…今日参加できて本当に良かったと、今思っています。
大変って思ってもいいんだ。
助けてほしいって思ってもいいんだって。
たくさんの人に抱っこされて、助けてもらって大きくなったんだよっていう方が、お母さん一人でがんばったよ!よりいいなって、今、感じています。
たくさん助けてもらって、そして自分も誰かを助けてあげてって、子どもたちにも伝えたいです。
恩送りの社会
Eちゃんの話が教室にいる全員の胸に響くのが分かりました。
いつの間にか「わたしが頑張らないと」という思いが大きくなり、諦めなのか意地なのか、「子育て大変」「助けてほしい」と言えなくなることって産後のあるあるかも。
それが大変であれば大変であるほど声を上げられなくなるのも本当に不思議なもので。
心はいっぱいいっぱいなのに…だからこそ?「しんどい」「助けて」の一言を発するのが怖くなってしまうんですよね。
人間関係が希薄になってきていると言われますが、孤独こそ人生最大の敵。
助けてと声を上げられる関係性は、自分だけではなく相手のためにもなると感じています。大切な人から頼られるのも本当に嬉しいものです。
レッスン開始時刻を狙ったかのような土砂降りに「え~💦」と思いましたが、Eちゃんとわたしたちにとっては大きな気づきのきっかけとなる恵みの雨だったのかも…なんて思います。
後日談ですが、なんと翌週もレッスン開始時刻に雨が☔
Eちゃんに「お迎え必要そうかな?」と連絡しようと思っていたら、それよりも先に「今日も駐車場まで迎えに来てもらえますか?」と連絡が入っていてとても嬉しい気持ちになったのでした☺💗
助けてもらって、その分また次の人に助けの手を差し伸べて…
恩送り溢れる社会になっていきますようにと切に祈っています♡