- 赤ちゃん優先の毎日で「じぶん」を後回しにしていたあの頃
- 育児と「じぶん」にどう向き合うか
- 対話を通じて気づいた「わたし」のやりたいこと
- インストラクターになることを決意
- ママたちの「じぶん」を取り戻す場を作るために
赤ちゃん優先の毎日で「じぶん」を後回しにしていたあの頃
2014年に第一子、2016年に第二子を出産し、生活はもちろん赤ちゃん優先の毎日。
気づけば自分の好きなものや、食べたいものさえわからなくなっていました。
赤ちゃんのお世話と家事に追われているうちに、 「じぶん」を後回しにするのが当たり前になって、毎日がただ過ぎていく感覚に・・・。
「じぶん」に向き合う時間なんてなくて、じぶんのことをおろそかにしてしまっていたんです。
育児と「じぶん」にどう向き合うか
そこではじめて、じぶんを見失っていることに気づいたけれど、だからと言ってどうしたらいいのかは分かりませんでした。
「育児がひと段落するのはいつなのだろう」と思う一方で、 「ひと段落なんてないかもしれない」と感じ、心の中で不安が膨れ上がりました。
さらに、 社会との繋がりがなくなっていくような感覚に囚われ、「わたしだけ社会から孤立している」と不安に飲み込まれそうになることもありました。
そんな中で第三子を妊娠し、思い出したのが、 マドレボニータの「産後ケア教室」の存在です。
第二子の産後は「下の子を連れて参加、上の子だけ託児を頼むことになる・・・」と、上の子への罪悪感で参加を断念していました。
けれど、産後のしんどさに飲み込まれそうになりながら「やっぱり参加したかった・・・」という思いをずっと引きずっていたんです。
産後ケア教室に赤ちゃん同伴で参加できる産後6ヶ月頃までが、一番じぶんのケアに専念しやすい時期だったな・・・という後悔もありました。
そんな思いから「第三子を出産したら絶対に産後ケア教室に参加しよう!」と、わたしは心に決めました。
対話を通じて気づいた「わたし」のやりたいこと
2018年1月に第三子を出産。前のめりに教室へ申し込み、同年3月の教室へ参加をすることができました。
産後ケア教室はバランスボールでしっかり運動して体力を取り戻す!そして、一緒に参加したママたちと交流ができる。そんなイメージでした。
実は・・・じぶんの好きなものさえ思い浮かばなくなっていたわたしは、「対話のワークはちょっと苦手だな…」と感じていました。
けれど、教室で毎週行われる対話のワークを通じて、少しずつ 「わたし」のやりたいことが言葉になって出てくるようになったんです。
それと同時に 「じぶんの好きなものが分からない」という感覚を他のママたちと共感し合うことで、じぶんだけじゃないんだという安心感も生まれました。
「人生」「仕事」「パートナーシップ」といったテーマについて、じぶんはどうしていきたいんだろう?どんなモヤモヤがあるんだろう?と考え、他のママたちの話も聞くなかで、じぶんの気持ちを整理できるようになり、見えてきたのが 「これからの人生でわたしがやりたいこと」でした。
インストラクターになることを決意
第一子、第二子の時にしんどい産後を過ごしたわたしは、 「産後のママたちが元気になって希望を持てるような仕事ができたらな・・・」とぼんやりと考えていました。
けれど、そんな資格も経験もないわたしは、そのために 何をすればいいのか分からず、何の一歩も踏み出せずにいました。
産後ケア教室に通う中で、体力を確実に取り戻し、じぶんも一緒に通ったみんなも表情が明るくなっていくのを目の当たりにして、「わたしのやりたいことはここにある!」 「マドレボニータのインストラクターになって産後ケア教室を1人でも多くのママに届けたい!」という決意にも似た思いを抱いたのです。
インストラクターになるために必要なことを調べ、夫ともその思いを共有。
第三子を「求職中」の状態で保育園に預けられる方法を探し、インストラクター研修中の時間をどう確保するかを夫と話し合い、体力と筋力をつけるために朝5時に起きてトレーニングを始めました。
自分の人生の目標ができたことで、生活にメリハリができて心の余裕が生まれ、育児にも良い影響が出てきました。
ママたちの「じぶん」を取り戻す場を作るために
マドレボニータのインストラクターになる決意をしたのは2018年3月。 2019年5月からインストラクター養成が始まりましたが、身体的な課題にぶつかったり、精神的に追い込まれたりすることもありました。
そんな時に、諦めずに前へ進む選択ができたのは、しんどくてじぶんがじぶんでなくなっていく感覚に飲み込まれそうだった産後、そんなつらさを抱えるのはわたしだけではないと知り、 「産後のママたちがじぶんを取り戻す場をわたしも持ちたい」という強い思いがあったからです。
2019年12月にインストラクターとしてデビュー。
コロナ禍で教室を開催できない時期もありましたが、今も毎月教室を開催できていることが今の大きな喜びです。
これからも、産後ケア教室を届け、ママたちが自分の人生を歩める社会を広げていきたいです。
★後列向かって左がわたしです/2022年★
(受講当時第三子産後2ヶ月 Rin)