マドレボニータの産後ケア教室では、まずはバランスボールでしっかり身体を動かします。そして、身体とともに心もほぐれたところで「対話」のワークを行います。なんといっても、マドレボニータならでは!なのがこの「対話」のワーク。
体力を取り戻すことはもちろんだけれど、なにかに行き詰まったり迷ったりしている時には、それに加えて自分と向き合うことが大切になってきます。それを行えるのが、この「対話」の時間なんです。
本著は、「対話」の場をつくりたい人のために、その手法と知見をまとめた手引きとなっています。
対話を通して実現したい世界
(第1章:何のための場づくりか P6より引用)
同じことをするにしても、目的や見えている世界が違うことってありますよね。この問いを受けて、わたしが「対話」を通じて実現したい世界を考えてみました。
言葉を紡ぎ出すことで自分と向き合い、他者の話をひたすら聞くということで相手を一度受け止めることをする。否定も批判もされないからこそ安心して本音を紡ぎ出せる場となる。
わたしは、どんな意見も否定批判されずに受け止めてもらえる、誰もが率直な思いを発言ができる、そんな世界を実現したいんだなぁと思いました。
一人ではできない「対話」
(はじめに P5より引用)
順番は前後してしまいますが、「はじめに」に書かれていたこちらにも深く頷きました。
わたしは自分がどうしてそう思ったのか、本当はどうしたかったのか、同じような場面があれば次はどうしたいのか・・・ということをよく一人で考えますが、それだと煮詰まってしまうこともあります。
誰かに話し、聞いてもらうことで、不思議と頭の中が整理されていくという経験は何度もあります。
(第2章:気づきが生まれる、対話の中の「聴く」 P10より引用)
対話に関して、この部分の説明がものすごくしっくり来たので紹介させてください。背負っていたリュックサックを置いてもらう場所を作り、中を一緒に見ていく、荷物を下ろすからこそ自分でもどんな荷物を背負っていたのかが客観的に確認できることや、他者の視点をもって中身を確認することで気づきが生まれる・・・その「荷物」を一人で抱え込んでいることって昔は多かったし、今でも余裕がなくなりそうなときはそうなっているな・・・と思います。
夫との会話にも反映させていきたい「対話」
気づきが生まれる「聴く」のポイント
- テーマや時間を設定して聞く
- 相手の体験や思いに焦点を当てて聞く
- さえぎらずに聴く
- 「受け止めたよ」というサインを送る
- 相手の話を要約し、あいまいな部分について聞く
(第2章:気づきが生まれる、対話の中の「聴く」 P8より引用)
これは・・・分かっているつもりだったけれど、夫と話をしている時に抜けていたかもしれない・・・とハッとしました。特に「受け止めたよ」というサインを送るの部分。わたしは受け止めたよと伝えているつもりだったけれど、夫はそう感じていなかった、ということで先日話し合った事を思いました。
夫の話を聞いた後に「なるほどね。わたしはね・・・」とすぐに自分の考えを口にしていたなぁ、それは夫にとっては「受け止めてもらえていない」になるんだよな・・・ということを改めに肝に銘じたいと思います。
この、うっかり抜けていたというのは、もしかしたら話す時のモードが違うのかなとも思いました。もちろん、普段の会話から「対話」ができていればいいんだよねとは思うんですが💦たわいもないおしゃべりをしているところから相手がしっかりと話したいことへとシフトしていったときなど、このうっかりが起きやすいです。
本著7Pにはあえて「場」をつくるということも書かれていましたが、自分の中でも「対話の場」となると、「しっかりと聴こう」という意識が強くなるなと思います。
家族でつくる「対話」の場
実は兼ねてから、家族で週に1回、1週間にあったプラスのこと、ネガティブに思っていることを出し合って話す時間を作りたいな・・・と思っています。養成スクールが始まってなんとなくバタバタしてしまい、まだその時間を設定できていなかったのですが、この手引きを読んで「そうだ!そろそろ家族の対話の場をあえてつくりたいんだった!」という思いを思い出すことができました。
子どもたちは最初は「えー?なにそれ?なにを話したらいいの??」となるかもしれませんが、きっと慣れてきたらたくさん話してくれる気がします。しっかりと話し、しっかりと聴く関係性を家族で築いていきたいです。