先日手に取った「伝え方が9割②」
この本を読みながら、前職のことを思い出したりしました。
(アパレル販売員だったので、聞くことと(9割)伝えること(1割)がメインでした。)
この本は相手に伝えたいことを直感的に伝えるポイントや、相手から自分にとって望ましい返事を得るための工夫が例題と共に紹介されていて、とても読みやすい内容でした。
伝える相手への配慮
この本には物事を伝え、自分にとって望ましい反応を得るためのいろいろな「ポイント」が書かれていますが、本質はその奥にあるなと感じました。
それを表していると思ったのがこちらの一節。
誰との関係をチェックしたいか、人を決めてください。
では、5秒で答えてください。
Q「先輩/上司の、子どもの名前は?」
―中略―
子どもの名前を知っているということは、「上司や先輩の好きなこと」を、考えたことのある人なのです。
逆に知らない人は、「上司や先輩の好きなこと」をあまり考えたことがないということ。コミュニケーションの基本、「相手の頭の中を想像する」を実践できていないのかもしれません。
(第1章 完ぺきに身につける!「ノー」を「イエス」に変える技術 p74)
物事を伝えるとき、自分の思いばかりになっていないか?
相手の状況や受け取り方まで配慮できているか?
相手に関心があり、尊重していればおのずとできることのように思いますが、
「伝えたい思い」ばかりが先に立つと、うっかりそれが抜け落ちてしまうのかもしれません。
(自分に余裕のない時は、相手に思いを伝える前に一呼吸置くことが必要だと何度思ったことか…!)
分かりやすくイメージの湧く言葉
本質は別にあるとはいえ、これこれ!もっと意識的に行っていかないと!と思ったのがこちらの「ナンバー法」
(第2章 完ぺきに身につける!「強いコトバ」をつくる技術 p200-p201)
この具体的な例として、以下が挙げられていました。
「伝え方が9割」
(第2章 完ぺきに身につける!「強いコトバ」をつくる技術 p199)
「天才とは僅かなひらめきと、膨大な努力である」
「天才とは1%のひらめきと、99%の努力である」
(第2章 完ぺきに身につける!「強いコトバ」をつくる技術 p204)
目で見るときもそうですが、耳で聞く時にもこれは当てはまる!!
今まさに体験会でその運動の効果や、身体の動かし方をいかに伝えるかを考え、磨いている今、わたしに必要なのはこの作業なんだよね…と、言葉を洗練させる重要性をひしひしと感じています。
伝え方も99%の努力と1%のひらめき
本書には物事を伝えるための工夫や言葉選びの切り口がいくつも紹介されていますが、最初に書いたように本質は相手のことをいかに想像できるか、に尽きると感じています。
そして、いかにコミュニケーションをとることを怠らないか…!
微妙なニュアンスを伝えるために、そして相手から思わぬ反応が返ってきた時にその原因を見つけるために、語彙力というのはとても強い味方になってくれると思います。
だから、語彙や工夫や、切り口を持っておくことは間違いなくプラスに働きますよね。
けれど、どんなアイテムも使わないと動きが悪くなるように、コミュニケーションを実際にとりつづけなければスムーズにアイテムもチョイスできない…。
これは、産後に大人とコミュニケーションをとる機会がぐっと減った時期を経て痛感しています。
言葉が出てこない!思い浮かびもしない!!という衝撃たるや…!!
日頃のコミュニケーションの中で「相手はなぜこの言葉をチョイスしたのかな?」「これはどうすれば伝わりやすいかな?」と考え、そしてトライすること。そして語彙力や表現方法をストックしていくこと…この「努力」の部分が重要で、それがあるからこそのひらめきだよね…と再確認する機会となりました。
レッスンはもちろんですが、それよりももっと身近である子どもに対して、夫に対して、近しい人こそ甘んじることなくしっかりと相手のことを考えて伝え方を洗練させていきたいと思います✨