こんにちは、産後セルフケアインストラクターの宮澤千尋(りんちゃん)です☺
今日は我が子の話を少し。
診断名は特にない
過去にも何度か記録していますが、長男はいわゆるグレーゾーン。
4歳から発達支援センターに通いいくつかの検査をしてみましたが、これといった診断名はつかず、先生からは「療育があるといいんだけどぴったりの物が自治体にはないです」と言われたのが入学直前。
民間の病院に通い「発達面とはまた別に、気質の面の影響も大きいです。これは、療育というよりも、そういう性質を持っているということ。」という言葉も。
どこにいっても、長男の様子や性格、彼が不安になった時の対応の仕方を説明すると「よく分かっていらして、今まで通り接していただければ大丈夫です!」の言葉ばかりで行き場のなさを感じていました。(子も母も)
小学校に通うようになり先生と話をする中で
「長男は公立の普通級には通えないということなのかな」
「かといって支援級に受け入れてもらうこともできないし」
「長男がのびやかに過ごせる環境の小学校をもっと必死で探すべきだったな…」
などと感じることも少なくありませんでした。
※「普通級」にこだわりがあるわけではありません
「HSC」がまるっとあてはまる
ある時、インストラクター同期のさおりんから「HSC=人一倍敏感な子」という言葉を聞き、確かに長男はそれっぽいな…と思っていたら、先日彼女がこちらの本を貸してくれました。
読みながら「まるっとあてはまる。笑」と笑ってしまうくらい長男の性質そのもの。
その一部はこんな感じ…。
・テレビなどの過激なシーンでプチパニックに
(血の出るシーンやミステリー系)
・慎重なところがある
・大きな音や大量の情報にはすぐに圧倒される
・時間内にたくさんのことをやらなければいけないとプチパニックに
・刺激が多いと動揺しやすくなる
長男と関わりのある先生には「不安感を抱きやすく繊細な子」と伝えてきましたが、本著では「敏感な子」と表現されていました。
HSCの特徴や対応の仕方に関しては「うんうん。」と思いながら読みましたが、このように書籍になっていると、「ここに書いてあるように…」と関わりのある人に説明することができ、理解してもらうための有効なツールになりますよね🥺
あまやかし…ではないという理解
癇癪を起している子どもに優しく話しかけたり、不安感が強い時にはやらなければいけないことを無理やりやらせるのではなく落ち着くのを待ったり。
そんな場面を見ると「あまやかして…」という言葉や「ビシッと言わないからそうやってわがままを言う」という言葉をかけられることがあります。
そうですね…
確かに大人の顔色をうかがいながら自分のわがままがどこまで通るのかをためすということもありますよね。
なので、厳しい顔をしたり「いいかげんにしなさい!」と少し大きな声を出すと『やべ~!やり過ぎた!』と思って態度を改めたり。
ただ、すべての子どもや場面にそれが当てはまるわけではありません。
癇癪を起しているときや不安感が膨らんでいる時に、大きな声で指示を出したり無理やり何かをやらせようとすると、癇癪も不安感も一層強くなって落ち着くまでに時間がかかるんです。
これはよくよく考えれば当たり前のことだよなと思います。
だって、わがままからそんな態度をとっているわけではなく、パニックに陥っているわけですから、何かを強制することでそれが収まるわけはないですよね。
もちろん、そんなときに「お菓子」や「おもちゃ」で気をそらして機嫌をとる、ということはわたしは違うなと思うのでしていません。
イライラしている気持ちや不安感に寄り添ってまずは落ち着くこと。パニックになっても落ち着けるようになることを目標にしています。
HSC/HSPが生きやすい世界はみんなに優しい世界
大きな声での𠮟責は自分に向けられていなくても怖くなったり、不安でいっぱいになるという特徴に関して、夫からは「これって特別なことなの?みんなにあてはまるんじゃないの?」という素朴な疑問が。(夫も簡易テストではHSP)
わたしの見解ですが、確かに同じように「いやだなぁ、不安だなぁ」と思う子もいるけれど、その時に感じる不安感やストレスの強さがHSC/HSPの人は全然違うんだろうなと思います。
また、中には自分ごとでなければ「あー、あの子が怒られてるけどわたしは関係ないや」「あんなことするから…僕はやらないから関係ないけどね」と、全く意に介さない子もいますよね。
ただ…大声で叱責したり、威圧的な態度で相手の行動を改めさせるというのは「支配」に近いとわたしは思っています。そしてそれは、自分よりも立場が弱い相手にしかしないことですし、力関係が逆転したときには通用しないことですよね。
それって…「教育」ではないと思います。親でも先生でも上司でも。
大声を出さず通常のトーンで伝えること、とにかくこれがルールだから!ではなくてしっかり理解できるような説明をすること、これは人間関係の基本であるはず…。
こんなことを書いていますが、わたしも「もーっ!!!」と思ったり、長男に強く言ってしまうこともまだまだあって…「あー…未熟だな、、」と反省しながら試行錯誤しています💦(そういうときは長男に謝っています。母親に大きな声を出させてしまったのは自分のせい…と思ってほしくなくて。悪いのは、感情をコントロールできなくて大きな声を出したわたし。)
大きな話になってしまうけれど、違いがあって当たり前。相手が誰であっても「人」は自分の思い通りに理解したり動いたりするものではなく、1人の人間として対等であり尊重して接する…みんなが生きやすい世界をつくっていきたいです。